Q10vetoの商品について教えてください!
一言でいうとバランス重視の化粧品です。
化粧品を売る上で1つの特徴を際立たせることは非常に有効ですが、10vetoはあらゆるバランスを考えて作った完成度の高い化粧品です。
私のプロデュース商品で言えばリポタッチのナイアシンアミド、最近ではレチノールなんかが流行っていますよね。
これらはスキンケア成分としてとても有効なのですが、効果が高い分、肌に合う人、合わない人がはっきり分かれます。
また、効果を実感したいために高濃度にすれば肌トラブルの原因にもなり得ます。
それに比べて、例えば10vetoエッセンスの主成分「米ヌカ発酵エキス」の構成成分は人間の肌に存在するNMFという成分を多く含む混合物のため、肌馴染みが良くてリスクの低い成分です。
もちろん単に無難ということでなく、コウジ酸・フェルラ酸・フィチン酸など肌に含まれていない美容成分もバランス良く含まれているため、様々な効果を穏やかに感じることができます。
この様に効果と安全性などのバランスを重視した、長く愛用して頂けるような商品作りを心掛けています。
化粧品は「天然由来成分のみ配合」「~高濃度配合」といった極端な方が売り手も訴求しやすいですし消費者も理解しやすいかも知れません。
しかしこのやり方の化粧品でロングセラー商品を見たことがありません。
長く愛用して頂くためには、効果と安全性、機能性と使用感、天然成分と合成成分、肌負担と仕上がり、など様々な角度からバランスを考えて完成度の高い化粧品を作ることが大切だと考えています。
バランスの良さを訴求することはとても難しく、売りにくさも感じていますが、一度使って頂ければ必ず良さを実感して頂けると思って地道に育てています。
~コンセプトについて~
ブランドコンセプトとして、
・チャリティ
・エコ
・ジェンダーレス を掲げています。
一番の特徴は「全商品の収益の10%を寄付」ということでしょうか。
せっかくブランドを作るなら、より多くの人にとって意味のあるものを作りたいと思いました。
人だけでなく環境に配慮することも作り手の責任だと思いますので、リフィル交換式容器やバイオマスプラスティック、再生紙などを積極的に採用しています。
また、私自身男性ですが、綺麗になりたいと思う気持ちは女性と同様です。
美容=女性というイメージを払拭し、性別を超えて美容を生活に浸透させたいという思いもあります。
~デザインについて~
私の理念はシンプルケアです。
シンプルというのは誤魔化しがきかないということでもあります。
容器のデザインも同じです。メッセージ性の強いコンセプトを表現していながら、使い続けても飽きの来ない洗練されたデザインをデザイナーの池端さんが作り上げてくれています。
ゲスト 篠崎 功
インタビュアー 下条 かよの